【相談】夫「妻がハゲ・安月給・臭い・キモい・ごくつぶしと私をなじります。どうしたらいいでしょう」

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1: セドナ(秋田県) [US] 2022/06/01(水) 23:08:23.80 ID:7d2BCjs10● BE:194767121-PLT(13001)
相談

50代半ばの会社員男性。

 娘2人と妻と4人暮らし。妻の雑言に悩んでいます。

妻は私に、頭髪を揶揄(やゆ)したあだ名をつけ、娘たちにも呼ばせています。私が安月給だから妻は「私も働かなければならない。冷蔵庫には食べ物がない」と嫌みを言い、「穀(ごく)潰し」「臭い」「キモい」となじられます。

娘たちは私とはろくに話もしてくれません。「お帰り」「いってらっしゃい」も10年近く言われていません。妻が「稼ぎの悪い父には言わなくていい」と言ったそうです。

コロナの影響でボーナスが激減、配置が換わり職場も遠くなりましたが、夜遅く帰っても夕食はありません。ふと思えば、娘たちに「臭い」「キモい」「パパのここが嫌」と言われたことはありません。妻の言動を何とかできないでしょうか。

回答

ようこそお便りくださいました。胸が痛くなりました。言葉は心の状態を映します。心の器が硬くて小さいと、言葉は粗雑になり、ときに人の命を奪う凶器になります。心の器が柔軟で大きい人ほど暴言は吐きません。現状や自分を理解しているからです。だから前向きに柔らかい言葉を伝えることができます。一方、現状や自分が理解できていないと、他者に責任を求めます。連れ合いさんは、責めることであなたに罪悪感を与え、自分を被害者の立場に持っていかなければ、自分を保てないのでしょう。そのような人に強い言葉で言い返しても、受け止め切れるはずはありません。

私のもとにはいじめをする人からの相談がきます。「気付いたら相手に暴言を吐いたり手を出したりしている。そんな自分に呆然(ぼうぜん)とし、どうしたらいいのか分からない」と。本当は仲良くしたくても、相手を思い通りにしたいとの意識が勝るのです。連れ合いさんは、あなたを軽蔑しながら、一方で、あなたを必要としているのではないでしょうか。ならば、あなたが彼女の奥底にある心を理解しながら、「悲しみ」を伝えていくようにしませんか。

「正道(しょうどう)大慈悲」という仏教の教えの言葉があります。大慈悲とは、阿弥陀如来による「無条件の慈悲」のこと。私たちは相手に慈悲の気持ちで接するとき、「条件付き」になってしまうことがあります。優しくしたら私を認めるかも、分かってくれるかも、というように。しかし、そんな条件は捨てましょう。「あなたの腹立たしさは分かる。頼りない夫で申し訳ない。私なりに努力もしてみる。どんなことがあっても大切にしたい気持ちを分かってほしい」と。繰り返しそう伝えても暴言を吐かれたら、あなたは、妻の感情に責任をもつことはありません。念じております。

回答者

川村妙慶(かわむら・みょうけい)僧侶兼アナウンサー。昭和39年生まれ。ラジオのパーソナリティーとして活動するほか、ブログで法話を日替わり更新中。著書に「泥の中から咲く 身と心をほぐす18の知恵」(NHK出版)や「人生後半こう生きなはれ」(講談社+α新書)などがある。
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