友人の話。
数人で集まった酒の席で、ふと怪談の話題になった。
その中の一人が、「心霊かはわからないんだけどさ」と前置きして話してくれた。
仕事の帰り、彼は駅から下りてアパートまでの道のりを、運動不足解消のためいつも歩くという。
彼の自宅の近くには市でも有数の自然公園があり、その広大な敷地に面する道路は長い直線で、曲がりくねることなく50m先まで見通せるらしい。
街灯はぽつりぽつりとしかなく、民家も無いため明かりはほぼない。さらに敷地からはみ出した森の一部が月明かりを遮るためいっそう闇は濃い。
そんな道をとぼりとぼりと歩いていると、数十メートルほど先に、こちらに向かって歩く人影が見えた。
明かりの無い暗い道だし、さらに彼から距離が離れているため影の輪郭しかわからないが、直感で子供だと思ったという。
異様に背丈が小さいのだ。
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数人で集まった酒の席で、ふと怪談の話題になった。
その中の一人が、「心霊かはわからないんだけどさ」と前置きして話してくれた。
仕事の帰り、彼は駅から下りてアパートまでの道のりを、運動不足解消のためいつも歩くという。
彼の自宅の近くには市でも有数の自然公園があり、その広大な敷地に面する道路は長い直線で、曲がりくねることなく50m先まで見通せるらしい。
街灯はぽつりぽつりとしかなく、民家も無いため明かりはほぼない。さらに敷地からはみ出した森の一部が月明かりを遮るためいっそう闇は濃い。
そんな道をとぼりとぼりと歩いていると、数十メートルほど先に、こちらに向かって歩く人影が見えた。
明かりの無い暗い道だし、さらに彼から距離が離れているため影の輪郭しかわからないが、直感で子供だと思ったという。
異様に背丈が小さいのだ。