俺の爺さんには従兄がいたらしいんだが、10代前半で亡くなっている。
それがどうも不自然な死に方だったというので、死んだ当時は親戚や近所の連中に
いろいろ騒がれたんだそうだ。
戦後すぐの物がない時代のある日、その従兄は友達と
何か売ったり食べ物と交換したりできるものはないかと、実家の蔵の中をあさっていた。
その従兄はうちの本家の人間だったので、蔵にはガラクタとも骨董品ともつかないものが
ごちゃごちゃとあったらしく、その中から何か見つけてやろうと思ったらしい。
探しているうちに、ひょっとこのお面を見つけたそうだ。
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