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本当にあった怖い名無し:2009/08/16(日) 06:47:26 ID:11KLgdvXO
長くなるのに携帯からで、見難かったらスマヌ。
俺が小学生の頃だから、今から10年以上前の話だ。 その時、俺は家族でF県I市にある、母方のばあちゃんの家に泊まりに行ってた。
ばあちゃんちに行くと、俺と2つ上の兄はよく叔父が飼っている
猟犬のダルメシアン(名前はコテツ)を借りて、山を探検していた。
コテツの首輪には発信器がついてたから、うちの両親もコテツが
一緒なら大丈夫だろう、という感じで俺達を自由に遊ばせてくれていた。
そんな俺達が、絶対に近づくなと言われている場所があった。
ばあちゃんちから1~2キロぐらい離れていたところにある家だ。
その家はボロボロの平屋で、とても人が住んでいるようには見えなかった。
でも、人は住んでいた。
名前が喜一(漢字が合ってるかは分からない)という、
70才くらいのアル中のジジイとその奥さんである老婆。
老婆は、たまにばあちゃんちに逃げてくることがあった。
酔った喜一が暴力を振るうみたいで、確かに老婆の目の上が
大きく腫れ上がっていたのを覚えている。
それを、怒鳴り声をあげながらナタを持った喜一が探しに来たことがあった。
ばあちゃんは、「知らない」と軽く流して老婆を匿っていた。
そういった事があったから俺達は子ども心に、あの喜一というジジイが危ない
人間である事、だから親や親戚は近づくなと言ってるんだという事を理解はしていた。
それでも、俺達はその言い付けを守っていなかった。
理由は喜一が二頭の山羊を飼っていたからだ。