【洒落怖】洒落にならない怖い話『不思議な彼女』

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11本当にあった怖い名無し 2008/04/12(土) 20:27:41 ID:BPanrbC60
十数年前、自分がまだ高校生の頃付き合った彼女話。

高1の夏休み前に父親の会社が倒産した、家計が厳しくなり学校に許可を貰い近所の仕出し弁当を作ってる工場でバイトすることに。
昼は学校、そのまま夕方~夜は工場でバイトそんな生活が続いた。 父親は仕事から解放された喜びからか就活するどころか毎日遊んでいた。

必死に働く自分とは裏腹に毎日遊んでる父親を見て苛立ったが落ち込むよりは良いということでそのままにしておいた。
そんな生活が秋くらいまで続いて失業保険も終わり焦らないといけないはずの時期になっても父親は就活もしないで毎日遊びに行っていた。
ある日、そんな父を見てか母親が貯金を持って蒸発してしまった。 母親もパートで家計を手伝っていたので蒸発した悲しみよりも先に生活が心配になった。
それから母親が戻らず2週間位たった頃、「ちょっと母さんを探しに行ってくる」と父親も蒸発してしまった。 結局二人とも帰ってくる事は無かった。
いきなり一人ぼっちになりお金も手持ちの分しかなかったのでさらに生活が厳しくなり、高校も休業しバイトに専念することになった。

その時は高校も休学してバイトをフルタイムで出来るし月15万位行くし持ち家だから余裕だろと生活に関しては楽観的に考えていた。
実際の生活はギリギリで風呂も服も洗わず工場の弁当を貰って食べるという生活が続いたりもした。 両親を思い出して泣いたりもした。
友達も居なく、頼る当ても無く精神的にも肉体的も辛かったが、たまに父方の祖父と祖母が来て世話をしてくれた。
一緒に暮さないかと誘われた事があったが、「もうちょっと待って両親が帰って来なかったらお願いします」とか言った。
なんでそんな事言ったのかは忘れたが、そう言いながら後悔してたの覚えてる。両親の事は既に諦めていたし。
まぁ、その時は不幸のどん底で人間不信にでもなってたんだと思う。つづきます。
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