534 名前:名無し 投稿日:02/03/12 11:24
A高校では新学期から一年生が1クラス増え、その教室は以前教材置き場として使われていた場所でした。6月の梅雨の頃、そのクラスのTは早めに学校に到着しました。教室に入ると誰もいなかったのですが、黒板には赤いチョークで大きく「呪」と書かれていました。Tはこれをいたずらだと思い消しました。
翌日もTが教室に入ると再び「呪」の文字があり、これも消しましたが、不気味に感じたTは朝の登校を遅らせることにしました。三日後、Tが教室に入ると、黒板には再び「呪」と書かれていましたが、今回は赤いチョークよりも濃い赤色で、まるでまだ乾いていない絵の具のようでした。既に登校していたクラスメートもそれを目撃し、最初に登校したSに話を聞くと、Sもここ3日間同じように消していたと話しました。
朝のホームルームが始まる頃にはクラスの大半が登校し、担任もこの状況を知りました。職員会議で話し合った結果、教室は放課後に鍵をかけることになりましたが、翌日も「呪」の文字はありました。次第にTが異常をきたし、救急車で運ばれる事態となりました。さらには、夜に校内を見回る宿直の教師がその教室の前で亡くなり、死因はショック死と判明しました。
学校はパニック状態となり、クラスは臨時に教室を視聴覚室に移すことになりましたが、生徒の不安は収まらず、霊媒師によるお払いが行われることになりました。
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