俺の一番怖かった夢は、保育園に通ってた頃の夢。
昔、同じ団地に住む婆ちゃんの家によく行ってたんだが、そこに坊さんの玩具があったんだよ。
いや、実際にあったのかどうかわからないが、ハッキリとイメージは残ってる。
ブリキっぽい感じで、座って念仏唱える格好の悪趣味な玩具(人形っぽい)だった。
で、その夢ってのは、俺がその坊さんの玩具で遊んでる夢なんだよね。
ゼンマイ仕掛けで、巻いたら手が動いて木魚ポクポク鳴らすんだけど、
遊んでるうちに、そいつが壊れて動かなくなったんだよね。
保育園児の俺は、ドライバー使って必死に直そうとするんだけど、結局直らない。
そこで俺は子供らしく癇癪おこして、そいつにドライバー突き刺したのさ。
そしたら、坊さんのお腹のあたりを貫通しちゃってさ…
子供心に、「やっちゃったよ…」って思ってたらさ、
ギギギギギ…ギギギギギ…
って、変な音がするんだよね。え、何?って感じで坊さんの玩具見たんだよ。
そしたら、ドライバーが貫通したそいつが、ゆっくり匍匐前進して迫ってくるんだよ。
音は坊さんの腕が動く音で、匍匐前進っていっても、下半身を引きずる感じなんだよね。
とりあえず怖くて怖くて逃げたかったんだけど、もう動けなくてさ、
ただ、それを見てることしかできなかった。
そしたら、その坊さんの玩具の顔が、急にガクンッ!!て上がったんだよ。
鬼のような形相で、目から血を流してた。超怖い。しかもなんか喋ってるし。
完全に目があって、もう、ガクブル状態な俺を睨みながら、
ずーっと下半身を引きずってこっちに近づいてきた。
その辺りで目が覚めた。
あの玩具って、本当にあったのか…?未だに忘れられない俺の怖い夢です。
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