【速報】ビッグモーターの全国34工場に事業停止命令へ

中古車販売大手ビッグモーター（東京）の自動車保険の保険金不正請求問題で、国土交通省が道路運送車両法違反の疑いで７月に立ち入り検査した全国３４店舗の認証整備工場に対し、１３日に行政処分を公表することが１１日、分かった。
悪質な法令違反が確認された全３４工場が一定期間、事業停止となり、うち１２工場では民間車検場として最も重い指定取消処分となることも判明した。複数の関係者が明らかにした。

国交省は、３４工場で車の損傷範囲を拡大させるなどして車体の点検や整備にかかる料金の過剰請求があったと認定。３４の工場のうち３２カ所は民間車検場の指定も受けており、うち１２工場で整備記録簿の虚偽記載が、１６工場で検査の一部を実施せずに車検を通すといった不正があった。

行政処分により、３４工場は１０～１８０日間の事業停止となる。国交省は１３日に具体的な日数を伝え、２０日に同社側の言い分を聴聞する。また、３２の車検場工場は、指定取消１２▽一定期間の指定停止１１▽文書警告９－となる。

一連の問題を巡って同省は７月、板金や塗装、車検などを行う同社併設の整備工場で法令違反が横行している疑いがあるとして聴取を実施。その後、全国２４都道府県の３４工場に一斉に抜き打ち検査を行った。

https://www.sankei.com/article/20231011-U24Y5CBGSRLJNHD2EDK5MMHX6U/