歌舞伎町のホテルから飛び降りた16歳の“トー横キッズ”。亡くなる直前に語った「壮絶な過去」と「大人への絶望」

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1: それでも動く名無し 2023/09/24(日) 02:30:54.95 ID:W740M0mZ0
Sちゃん、ピンクとマイメロディが好き。夢は普通に幸せになること。 トー横キッズに取材しようと決めて最初にアポをとった少女。私の取材は、2023年8月上旬のSちゃんとの出会いから始まった。
待ち合わせ時間ぴったりに現れたその少女は、「地雷系ファッション」と呼ばれる見た目とは裏腹に、ゆっくりと丁寧に、言葉を選びながら話す女の子だった。
何年も前から、あの場所に通っている。オーバドーズ(OD)をして救急搬送されたところを盗撮され、ネットのおもちゃにされたこともあった。「めっちゃ叩かれて、学校とか児相にもバレちゃったんですよね」と笑う彼女の目は、やけに優しい。そしてその目は、彼女がのちに「お兄ちゃんに性暴力を受けて」と話す時の目と同じだった。16歳の、高校生。

「勉強もできないし、友達ができないから」
高校へは、行ったり行かなかったり。通っていた定時制高校は髪型もメイクも自由だったけれど、Sちゃんはどうしても馴染めなかった。
「なんか違うって思っちゃうんですよね」

そんな時、ネットでホストと知り合った。彼に会いに歌舞伎町へ来て、そのまま体の関係になり、彼の名前を手に掘った。
「だからと言って向こうは本気で好きとかじゃなかったと思う。未成年だから客にもできないし」
「当時、Sちゃんは何歳?」
「小学生か、中学あがりたて。14歳くらい」

自分には本当の居場所がない、そんな風に感じながらたまたま歌舞伎町を歩いていると、トー横キッズに声をかけられた。

「もともとそういう界隈があるのは知ってて。プラプラしてたら元気な子たちに『何歳ー?』って声をかけられて」
話を聞けば、そこにいる子どもたちはみんな、家や学校に居場所のない子供たちだった。

「お母さんはシングルマザーで。だから働くじゃないですか。家にいないか、家に彼氏を連れてくるか。それで、小学生の頃くらいから、お母さんのいないときに2個上のお兄ちゃんから暴力とか、性暴力とかがあって……そういうのもあって、中2くらいのときに歌舞伎町に本格的に家出しました」

Sちゃんは話の中で、「初体験はお兄ちゃんだった」と力なく笑った。兄の性暴力から逃れようとして、トー横で過ごす時間が増えた。
Sちゃんは、流れるように援助交際に手を出した。その頃、Sちゃんは中学生。お金が尽きても未成年で身分証がなく、雇ってくれる店はない。稼げる手段が、それ以外に思いつかなかったのだ。自然と仲の良い者同士で集まり、一緒に大久保公園で春を売るようになった。

トイレは近くのゲームセンターですませ、身分証が必要ない漫画喫茶でたまにシャワーを浴びる。コンビニでご飯を買って、みんなで分け合って食べた。野宿をすることもあったが、宿泊客が野放しにされていると有名なビジネスホテルに割り勘で部屋を取り、肩を寄せ合って眠ることもあった。
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