霊を全く信じず、TVの心霊特集があればアホ呼ばわりして馬鹿にしていた。
そんな私の価値観を崩壊させてくれた話をさせていただきます。
五年前、就職し、念願の一人暮らしを始めた頃の話です。
初めての職場、人間関係、そしてなにより住まい。
新しい環境に胸をときめかせておりました。(といってもボロアパートだったんですけど)
が、現実は厳しかった。
思ったよりも仕事が上手くのみこめず、職場での友人も皆無。
ただただ、時計を見つめながら時が過ぎるのを待つ日々。
荒んでいく生活とともに、こざっぱりと整頓されていたアパートも、徐々に荒れ果てていきました。
今思えば、軽く病んでいたのかもしれません。
ある朝、起き上がるともう時計は10時を指していました。
それを見た瞬間、自分の中で何かが弾けました。
信じられないことに、携帯の電源を切って再び眠りについたのです。
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