これは私が幼稚園の年長(?)から小学校低学年の頃に体験した話です。
幼稚園年長(多分)の頃のある夜、母にそっと起こされ、着替えさせられて車に乗せられた。
車は見た事も無いような暗い裏道を通り、何処かへ向っていく。
小声で何処へ行くの、と訪ねると母は、セミナーへ行くのよ、と呟いた。
暫く走った後、そこに着いた。
建物の玄関には薄ぼんやりとした明かりを放つランプが置かれていて、中には明かり一つ無く、幼い私は何となく恐怖を覚えた。
そこではまず最初に、親と別れ、暗室の中で他の数人の子供と一緒に映像を見せられた。
目が一つの女性の顔(コラ?)が飛び交っていたり、ひたすらうねっている青い画面だったり、動物の顔で人間の体の人(コラ?)が歩いていたり、そういう感じの映像だったと思う。
私も他の子供も、怖がることも騒ぐこともなく静かに見ていた。
それが終わったあとは親が部屋に迎えにきて、帰った。
結局私は、とある出来事があった日まで1年くらいそこへ通っていた。
深夜に車に乗って何処かへ出かけることは楽しくもあったし、帰りにコンビニでお菓子を買ってもらえたりもしたので、結構喜んで通っていたと思う。
続きます
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